お知らせ
18.08.10(金)【マイクレビュー】スマホマイクから160万のマイクまで
今回はマイク、さらにボーカル録音に焦点を絞っていくつかご紹介したいなと思います。
これから歌ってみたを始める方や機材のグレードアップを検討されてる方のご参考になれば嬉しいです。
ではいってみましょう。
——— 下にいくほど高価な製品になります ———
【スマートホン付属マイク】
入門編として十分すぎる音質だと思います。二点ほどポイントを抑えればカッコよく仕上がりますよ。
その2つは、
1.音割れさせない(声を張り上げる時はマイクに向けて歌わないで少しずらしてあげる)
2.極端に離れた場所に置いて録音しない(部屋に反響した「部屋鳴り」がなるべく収音されないようにします)
アコギ録音でも使えそうだなあ、なんて思ってしまう今日このごろ。
【SHURE SM58,SM57】
世界で最もスタンダードなダイナミックマイクですね。「SHAKARABITS」のUKIさんはレコーディングでも「ライブ感が欲しい!」といってこれをチョイスしたりするそうですよ。しかもハンドマイク(マイクを手に握って)で(笑)。
世界的なアーティストである「bjork」も中期はSM58でレコーディングしていて、その作品がミリオヒットになったりというのはとても有名なお話です。
壊れないですし、特色のない音(これとても褒めてます)で悪くないです。ちょっと物足りないな?と感じるまで戦えるマイクではないでしょうか。
【audio technica AT2020,AT4040】
安価なコンデンサーとしてNT1-Aを紹介するべきか迷ったのですが、時代が移り変わりつつあるのを感じ、この2つにしました。
ダイナミックからコンデンサーにアップグレードされた方はびっくりすると思います。
これがコンデンサーかー。すごいなー。って
そういった意味で2020は価格的にもオススメできます。
個人的に2020で思うところがあるのは女性で高音をブレス成分を含んでを発声をされる方。そういう方とだけは少し相性が悪いかなといった印象です。
「画用紙をサーッと撫でたような擦れた音」で録音されるのでMix段階でピンポントで処理してあげることが多いです。
4040なのですが上記したような癖が取り除かれていて好きですね。
しかし男性だと低音が冗長に感じてしまうので女性の方がビシッと噛み合う人が多いかもしれません。
【BLUE Baby Bottle】
「ガッサガサ」します。これはBLUE社のマイク全てに言えるのですが「ガッサガサ」します。ロックな楽曲を多く歌っていこう!そんな方にオススメですね。
どうやっても「ロックな音」で録れるので(笑)。黒人のブルースシンガーにこれで歌ってもらったら超カッコいいだろな…
【NEUIMAN TLM102 NICKEL】
ノイマンさん。録り音が良すぎて「これマイク何で録音してるんですか?」と聞いたら「TLM102」でした。6万円でこのクオリティはちょっと感動してしまいました。
「あれ?この感じ。87なんだけど87じゃない…え…なんだこれ。すごい。いい。うん。いい。何のマイクか聞かないと。」
初めて聞いたときはちょっと戸惑ってしまいましたー。
癖が強いだとか高域がシャリシャリするとかそういうのがなにもなくて。音を聞いただけで口角の位置や顔の表情が伝わってくる感じ。
これを6万円という価格で提供出来てしまうノイマン。すごいなあと思った次第です。
——————– ここからかなり価格が飛びます —————-
【NEUIMAN U87Ai】
誰もが憧れるU87Ai。今更言うまでもないですが「そこにある音をありのまま録音してくれる」マイクです。
男性、女性、性別などを選ぶこともないです。
「フラットなマイク」というのをメーカーも代理店もウリにしていますが、ウリ文句通りです。
私の中では一番Mixが楽なマイクとして認識しています。
EQ処理はローカットいれてHiを少しブースト。これで終わってしまうのがU87Aiのすごいところです。
そのままでは味気ないんじゃ?と思われる方も多いと思います。が、録音段階で「ほんの~り」そして「さらーっときれーに」サチュレーション(歪み)が乗る特性があります。
「やっぱり87だなあ」。そういう聞き慣れた安心感も愛される理由かもしれません。
【SONY C-800G】
ソリッドでスコっとしたHi抜けがとても特徴的ですね。なんと言うんでしょうね。とても近代的な音で録れます。
ダブリングなどでコーラスを重ねていったときのシュッとした感じは800Gでしか表現できないものがあるかもしれません。
そういう擬音が似合うマイクです。
【NEUIMAN U47 Vintage】
Bass Recなどで使われるFETの方は触ったことがないのでこちらの音について少し。
真空管系のマイクです。録り音はとても「ふくよかで豊か」。この一言に尽きます。
純粋に録音している段階ではかなり低音が出ているように感じます。ちょっと詳しい原理はわからないのですが、超低域を基音とする倍音成分が多分に含まれていて、という小難しい説明はよくわかりません(ゴメンナサイ)
Mixでしっかりと存在感があり、どっしり地に足のついた音が今も47が大事に扱われ多くのアーティスト・エンジニアを魅了する要素の一つなのかもしれません。
あとがき
長くなってしまいましたね。
私が皆さんにお伝えできるのは、こういった各マイクの特徴を伝えること。
みなさんが「マイク買い替えたい!」となったときに少しだけ考えて欲しいのは
「何が足りなくて買い替えたいのだろう?」
「自分はもっとどういう音で録音したいんだろう?」
「買い替えたい理由」を考えてみましょう。
そうすればこういったブログを参考にすることも出来ます。サウンドハウスで検索すれば沢山レビューも出てきます。レンタルスタジオで実際に使ってみるのもいいですね。
みなさんの歌を世界に送り出してくれる大切な大切な「相棒」です。末永く付き合える「相棒」に出会えるといいですね♪